■2つの生産シーズンと違い
1番茶芽を使用した春摘み(4月下旬〜5月初旬)を主に生産し、天候や茶畑の状況により夏摘み(6月下旬〜9月上旬の間)の生産を行っています。
両者の違いは、発酵(酸化)時間の長短です。
同じ中国種で生産しているダージリンの製茶方法を参考に製茶しています。
春摘みは、発酵時間を短くグリーンな感じを残し、夏摘みは、甘みとコクを出す為発酵時間を長くとっています。
6月の梅雨時期は、ウンカ(通常、害虫とされる虫)の吸害があった縮れた茶葉によって、マスカテルフレーバー(ダージリンや台湾紅茶等で表現されるマスカット果実香)の蜜香紅茶が手摘みで作ることができます。農薬を使用していないからウンカを大軍でお迎えすることができます。
小田原の古名です。相模国西湘一帯を指す昔の地名 “小由留木”(こゆるぎ)の草書体を読み誤ったことから小田原と称されました。
箱根山塊を背に広がる海を持った自然豊かな小田原と箱根の恵みでつくられた紅茶です。
【土作り/Field】
主に牛堆肥、菜種油粕、米ぬか有機肥料の入れています。農薬も一切使わない為、6月〜9月は多種多様な益虫、害虫のお客様がありにぎやかです。
畑によって、香りを強める為、有機肥料も入れないところもあります。
【萎凋作業/Withering】
こゆるぎ紅茶の場合、摘採後16〜24時間以上、生葉の水分を飛ばす為、風を送りながら萎れされる工程があります。強い萎凋を施します。
紅茶作りの一番重要で難しいところです。
【揉捻/Rolling】
紅茶用に改造された揉捻機で、揉み汁が出ないように揉みます。作業中は揉み込まれた茶葉から萎凋・発酵の進んでいるよい香りがします。
【発酵/Fermenting】
こゆるぎ紅茶は、2通りの発酵過程を設定しています。ファーストでは、発酵時間を設けず乾燥に進めます。
セカンドは、さらに酸化発酵を促すために発酵時間を設けます。赤銅色に変化します。
【乾燥/Drying】
よい状態になった茶葉の発酵を乾燥によって止めます。
この後、篩分けして茶葉の大きさを整えます。
【試飲/Tasting】
様々な工程や時間差によって味の違いがあります。
試飲後は、程よくブレンドして全体の味を整えます。